世はまさに戦国時代!!
今回は『天下鳴動』の面白さをわかりやすく紹介します。
あなたは戦国武将となって11個の城を奪い合います。要は陣取りゲームなのですが、1つの拠点で勝つと、その拠点から『援軍』を送れるシステムが「単なる陣取りゲーム」を昇華させ、ものすごい面白いゲームとなっています。
天下鳴動はゲームマーケット大賞2018も受賞しており、面白さはお墨付き。
それでは早速、内容を詳しく紹介していきます!
おすすめポイントを紹介!
戦略70%✖️運30%
天下鳴動は2〜12の城の「計11個の城」を奪い合い、勝ち取った城の数字の合計が最も高い人が勝利、つまり天下を取れます。

城が取れるかどうかは、その拠点にいる兵力コマの数によって決まります。そしてその兵士コマは、ゲーム開始時に全員に平等に18個配られます。
つまり、与えられた兵力は同じなので、城の得点の高さを考慮して、兵力を「どこに」「どの程度の兵力を」「いつ」送るかが鍵を握り、あなたの作戦/戦略が勝敗を分けるのです。
これだけだと完全なる知略ゲームなのですが、天下鳴動はここに運要素が絡んできます。
どこに兵力を送れるかは『サイコロ』によって決まる。
天下鳴動では、3つのサイコロを振り、出た目の拠点に兵士を送れるんです。3つのサイコロから好きな2つのサイコロを足した数の拠点に兵士を送れ、余った1つのサイコロの数によって送れる兵力の数が変わります。
例えば、サイコロの出目が 2, 5, 6 の場合
- 2,5を選ぶと、7の拠点に兵士が送れます。
- 5,6を選ぶと、11の拠点に兵士が送れます。
- 2,6を選ぶと、8の拠点に兵士が送れます。
余った1つのサイコロの出目が1か2であれば兵士は1コマ。出目が3,4であれば兵士は2コマ。出目が5,6であれば兵士は3コマ送れます。つまり、
- 2,5を選ぶと、6が残るので、7の拠点に兵士コマを3つ送れます。
- 5,6を選ぶと、2が残るので、11の拠点に兵士コマを1つ送れます。
- 2,6を選ぶと、5が残るので、8の拠点に兵士コマを3つ送れます。
サイコロを振った出目によって、「兵士を送れる拠点」「兵士の数」が変わるので、作戦通りにゲームを進められるわけではないんです!!
この運要素がゲームをハラハラさせ、戦いをより熱くします!!
援軍システム
このゲームをさらに面白くさせるのが、『援軍』です。
全員が兵士コマを配置し終わった後、数字が小さい城から(数字の2の城)から戦いが始まります。城を取れるのはその拠点に兵士コマを最も多く配置している人になります。そして、城を取った人は隣接する拠点に兵士コマを追加で送ることができます。(送れる兵士コマは、2人の場合は1個、3〜4人プレイの場合は2個です。)
つまり城を取った人は、全員に平等に配られた18個の兵士コマに加えて、新たな戦力を得ることができるんです。この援軍システムが面白い!!
数字が低い城を取っても獲得できる得点は低いですが、援軍が送れるので次々に勢力を拡大し、連鎖的に陣地を拡大することができます。最終的に、得点が高い拠点にも兵士コマを送り込んで、そこでも勝利を治めることができるようになるんですね。
この援軍システムがあるため、「どこに」「どの程度の兵力を」送るかが非常に悩ましく、奥深いゲームになります。小さい城から攻めて徐々に勢力を拡大していく様は最高ですよ!

軍略カード
天下鳴動には『軍略カード』があります。カードは全12枚あり、ゲーム中はランダムに(プレイヤー人数+1)枚を準備します。軍略カードは1ゲームにつき1人1回、サイコロを振る代わりに使用できます。
- 物見:自分の兵士コマを隣の拠点に移動させる。
- 退却:自分の兵士コマ3個を手元に戻す。
- 追放:相手の兵士コマを1個を隣の拠点に移動させる。
- 謀反:相手の兵士コマ1個を自分の手元にある兵士コマ1個と入れ替える。
などなど
この軍略カードがまた良い味を出し、「いつ使うか」「何を使うか」が非常に悩みます。この1手は運ではなく確実に実施できるので、勝敗を左右する重要ポイントなんです。
「サイコロ×援軍×軍略カード」という最高のバランス&システムのゲームです。超おすすめですよ。
・家族
・大学生
・社会人
・歴史の戦国時代が好きな人
・戦の戦術を考えてみたい人
カタンが好きな人にはぜひ試して頂きたいボードゲームです。運と戦略のバランスがちょうど良いので気に入って頂けるのではないかと思います。コンポーネントとからも渋みを感じられますがクセになるゲーム感。パーティーゲームではないですが、わいわい盛り上がれるのもポイント。
負けると結構悔しく、「もう一回!」と何度でも遊びたくなります。毎回配置がランダムに変化するため、同じ戦法は2度と通じない。そもそもサイコロ運もあるので、同じ戦術は狙っても取りにくく、何度でも遊べちゃいます。
ちょっと残念なところ
見た目が地味
箱の見た目が地味なので、「これ面白そう!!」と一見なりにくいかもしれません。ただ、コンポーネントを広げて日本地図を見ると、渋みが伝わってくると思います。地味というよりは「渋い」ですね!
さいごに
箱の見た目からは想像もつかない面白さを誇る『天下鳴動』。
この渋さはハマる人が多いと思います。戦略と運のバランスの良さ、ゲームシステムの明快さ、ゲーム時間も短くとっつきやすく、奥が深い。そして値段もお手頃なので、文句なしのボードゲームです。
天下鳴動はこれから定番化していくのではないでしょうか。この面白さを是非、皆さんに体感して頂きたいものです。
以上、私の紹介が少しでも参考になれば嬉しいです。お読み頂きありがとうございました。